VPSの比較

VPSの比較する際に重要なポイントや流れ、絶対に失敗しないためにチェクしておきたい注意点を徹底解説します。

公開日: 2023.3.6

VPSを比較をする際のポイント

価格は最後!必要なスペックを先に決める

VPSを比較するというと、まずは「どこが安いか」「どれくらい安くなるか」という料金面にフォーカスしがちですが、最初に料金からVPS比較に入ると失敗しがちです。

VPSサービスを比較する際には、RAM、CPU、ストレージ容量など、「自分が構築したいサーバーに必要な仕様」をまず最初に決めることが重要です。

いくら安いVPSでも、ウェブサイトやアプリケーションのパフォーマンスが低下してしまったら意味がないですし、性能を活かせないほど高すぎるプランを選ぶのもコストの無駄遣いです。

大事なのは、要件に合わせて適切なVPSを選択することなので、まずは必要なスペックを決めることを第一にしましょう。

同等スペックのVPSプロバイダーを5つ以上ピックアップする

VPSに要求するスペックが決まったら、そのスペックのVPSプロバイダーを5つ以上ピックアップしましょう。

なぜ5つも出す必要があるかというと、それくらい比較していくと、「なぜここは安いのか?」「この機能がないのは問題のか?」など色々と見えてくるものがあるからです。

ピックアップをする際は、

  1. 一ヶ月契約の料金
  2. 初期費用の有無
  3. 月額料金以外にかかる料金

をリストアップします。

拡張性や機能、サポートなどをサービス内容を比較する

VPSサーバーは「比較して、契約して、構築したらおしまい」という類のサービスではありません。運用しつつ、常にサーバーニーズに合わせてアップグレードをしていく必要があります。

その意味で、VPSサーバーはスペックアップ・ダウンが出来る「拡張性(スケーラビリティ)」や、外部攻撃からサーバーを守セキュリティの機能も重要です。

また、万が一という点を考えると、サポートのレベルを確認することも重要です。サーバートラブルは0には出来ないため、万が一のトラブルを考えると、24時間体制でサポートを提供しているVPSを選ぶのが重要です。

これらの点を、先程ピックアップしたVPSプロバイダーごとにリストアップしましょう。

最後にプラン料金を比較

ここまで必要な情報をピックアップしたら、最後に料金面を比較します。

一ヶ月の料金をベースに、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月でトータルコストを比較してみましょう。この時、長期割引は前提としてないのがコツです。比較してみると、数ヶ月ではそこまで差がなくても、3年くらいになると数万円ほどコストが違う場合も出てきます。

比較が出来たら、おおよそどのプロバイダーが良いのかが出てくるので、

  1. コストを優先するか
  2. 機能を優先するか
  3. セキュリティや安定性を優先するか

を決めて、最終的に契約するVPSを決めましょう。

VPSを比較する時はここに注意!

スペック表にないスペックに注意

VPSサーバーは、スペックである程度の性能を推し量ることが出来ますが、実際に使ってみると「スペック表にはないスペック」が需要なケースがあります。

スペック表にはないスペックとは、

  1. 不具合・トラブルの頻度
  2. ネットワークの混雑具合
  3. 管理画面の使いやすさ

などを指します。

特に気をつけたいのが「不具合の頻度」や「ネットワークの混雑具合」で、実際に使ってみると「緊急メンテナンスが多い」「スペックほどスピードが出ない」ということもあります。

障害情報は、VPSプロバイダーのサポートページなどに掲載されているので、どれくらいの頻度で起こっているのかは必ず確認しましょう。

「実際の混雑具合」について、使っているユーザーの声などをSNSなどで探してみて、評価をするようにしましょう。

長期割引前提で価格比較をしない

VPSプロバイダーは、自社のサービスをなるべくリーズナブルに見せるために、割引価格を最低価格として「月額XXX円から!」という形でアピールします。

しかし、実際にVPSを使ってみるとわかりますが、同じプランのまま数年も継続して使うことはレアで、Webサイトの成長や技術の進歩でVPSに要求するスペックも変わってきます。

そのため、長期割引を前提に予算を組んでしまうと、「思ったよりも全然高くなった」ということもありますし、不要な期間まで契約を伸ばしてしまうリスクがあります。

VPSの比較をする際は、必ず「1ヶ月の料金」で比較をして、「長期割引は、後々契約してお得にする」くらいで考えておきましょう。

お試し期間は有効活用しよう

VPSプロバイダーは多くがお試し期間を設けています。実際の使い勝手や「スペック表にないスペック」を知るために絶対に利用しましょう。

その際、お試し期間を「実質1ヶ月無料」とは考えず、あくまでテストとして使いましょう。あくまでテストはテストです。

テストをして最適なVPSを選ぶ方が、「実質1ヶ月無料」よりも多くの価値を生むはずです。

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