サイクルコンピュータの種類

サイコンの種類を知っておくと、自分が選ぶ際にチェックすべきポイントがわかります。

公開日: 2023.3.15

サイコンの種類は大きく分けて3つ

いろんなメーカーから、いろんな価格帯で発売されているサイクルコンピュータですが、大きくは3つの種類に分けられます。

  1. 有線サイコン(有線センサーでホイールの回転数を取得)
  2. ワイヤレスサイコン(ワイヤレスセンサーでホイールの回転数を取得)
  3. GPSサイコン(位置衛星からデータを取得)

機能としてはGPSサイコンが一番豊富で、当然も価格も高くなります。また、最新のハイエンドGPSサイコンでは、メインの位置情報衛星とサブの位置情報衛星の両方でデータを取ることで、より位置情報を正確に取得可能です。

数万円のサイコンは全てGPSサイコンで、GPSサイコンの中で機能ごとに種類が分けられている形です。

GPSサイコンの中で種類と違い

GPSサイコンはエントリーモデルでも1万円以上する高価な自転車アクセサリですが、その中でも機能によってグレードがあります。ですので、GPSサイコンで価格が違うということは、機能が違うと思って間違い無いでしょう。

一番大きな違いはマップ・ナビ機能の種類

GPSサイコンの中でも違いとして大きいのがナビ・マップ機能の種類と違い。

エントリーグレードはナビゲーションが簡易的な線でルートを表示する「ラインナビ」ですが、ミドルグレード以上だとマップを使ってナビをしてくれるため、車のナビとほぼ変わりません。

また、ルートを何で作るかというのも大きな違いです。ハイエンドモデルではサイコン本体でルート作成が可能な「スタンドアローン」ですが、ミドルグレード以下はルート作成はアプリやPCで行います。

つまり、GPSサイコンでも「スタンドアローン・ルート作成」の有無で種類が分けられると言えます。

対応するセンサーの種類によってグレードが違う

もう一つの違いは対応するセンサーの種類や数。

GPSサイコンはエントリーモデルでもスピードセンサー、ケイデンスセンサー、心拍センサーに対応していますが、パワーメーター、パワー分布、Di2などの電動変速のステータス情報などに対応するのは、GPSサイコンの中でもミドルグレード以上です。

サイコンについてよく知っている人からすると「同じGPSサイコンでも全然別の種類」と言えるほど、違いがあります。

よくあるサイコンの種類に関する疑問

エントリーモデルとハイエンドモデルの違いはどこ?

サイコンは数千円のモデルから10万円オーバーのモデルまで幅広くありますが、価格の違いは機能と精度の違いです。

安いエントリーモデルは計測できるデータが「スピード、距離、時間」くらいですが、ハイエンドモデルは「勾配データ、ライドするコースのデータ」など、より複雑なデータを取得・表示可能です。また、マップやナビゲーション機能が搭載されているのは、漏れなくハイエンドモデルだけになります。

高いサイコン = レースなどの本格派のため?

ロードバイクのライダーでサイコン使用者が多かったり、プロのロードレース選手が使用していることから、「ハイエンド・サイコン = レースなどの本格派が使うもの」というイメージがある方もいるかと思いますが、実際にはサイコンの使い方は人それぞれです。

自転車ツーリングをするために、高性能ナビゲーション機能が搭載されたハイエンドモデルを使う方もいますし、大きい画面でデータを確認したという理由でハイエンドモデルを使っている方もいます。

ですので、サイコンを選ぶ際は用途や使い勝手で種類を選べば良いのです。