サイクルコンピューターの必要性

自転車の必須アクセサリーではないけど、ライドを充実させるサイコン。「本当にサイコンは必要か」をメリットともにチェックしましょう。

公開日: 2023.3.15

サイクルコンピューターは「ライドを充実させるもの」

ベルやライトなどの必須自転車アクセサリーと違って、サイコンは「なくても問題ない」自転車アクセサリです。しかも、サイコンは安いモデルでも1万円ほど、高いモデルなら10万円を超えるモデルもあり、「サイコンって本当に必要?」と思うライダーも少なくありません。

ただ、サイクルコンピューターがあることで、ライドが充実することは確かです。

ここからはサイクルコンピューターがあることによるメリットを見てみましょう。

ココが良い!サイコンがあることによるメリット

安全性が向上する

サイクルコンピューターは、リアルタイムでスピードや距離、勾配、心拍数、気温などを確認することが出来ます。これらはただのデータではなく、ライド中の安全性を高めてくれます。

例えば、スピードは「速度の出し過ぎ」を教えてくれますし、勾配は「どれくらいの下り坂なのか(どれくらい速度が出てしまうのか)」というのも検知できます。ルート機能付きのサイコンであれば、この先どんなカーブがあるかも視認できます。これらの機能はライド時の事故を防ぐ意味で有効です。

また、走行中の体調や環境を確認することも安全性を高めてくれる機能です。気温がわかれば、熱中症や冷えによる体温トラブルを防ぐ指標になりますし、心拍数がわかれば疲労度合いも把握出来ます。

1時間程度のライドではそこまで重要ではないですが、100kmなどのロングライドをする際は、体調が重要になるため、サイコンで客観的に自分の体調をチェック出来るのは非常に便利です。

ルート確認やナビが出来るようになる

ここ数年でGPSサイコンが標準化されたことで、当たり前になってきたのがサイコンのルート&ナビ機能。

初期のGPSサイコンは曲がる場所を通知してくれる「ターン・バイ・ターン」のみのものが多かったですが、現在ではマップを表示させつつターン・バイ・ターンナビをしてくれたり、サイコン単体でルートを作成出来るモデルまで登場しており、最新モデルは車のナビとほぼ遜色がないくらいの機能になっています。

サイコンでナビが出来ることで、知らなかったルートを開拓したり、より安全で効率良くロングライドを楽しむことが出来るようになります。

「ナビならスマホで出来るし・・・」と思いがちですが、手元でいつでもルート確認が出来るサイコンのナビ機能は、一度使うと手放せなくなり、「サイコンを買うならナビ機能は必須」となるライダーも多いはずです。

ライドログを記録ができる

ロングライドやトレーニングは、ライド自体も楽しいですが、終わった後にライドログを確認できると、楽しさがアップします。

ライドログを記録できると、

  1. 今日はどれくらいのパフォーマンスを出せていたか
  2. 以前と比較してどれくらい成長したか
  3. これまでどれくらいの距離を走ったか

などの様々な観点からライドを分析できます。

「ただの数字データを見ても・・・」という方も多いかと思いますが、ライドログを取るようになると、ライド後のデータチェックが「今日も頑張ったぞ」というある種のご褒美みたいな感覚になります。

トレーニングの質が向上する

サイクルコンピューターは、もともと走行中のスピードや心拍数、ケイデンス、勾配などを正確に計測するために、プロレーサーがレースやトレーニングでの走行の質を向上させるために使われていました。そのため、サイコンを使うことでより効率良くトレーニングが出来るのはある意味当たり前です。

最近のサイコンでは、心拍数、パワーなど複数のデータから自分のフィットネスレベルを把握することができます。ライドログサービスと連携させることで、トレーニング負荷や現在の身体の疲労度あいまで把握できるため、無駄なく無理なくトレーニングをすることが可能です。

また、サイコンはトレーニングプランの作成という点でも有効です。メーカーにもよりますが、サイコンにはトレーニングプランを作成するための機能があるため、自分自身のトレーニングプランを簡単に作成することができます。

何よりサイコンは楽しい!

ここまで上げてきたメリットに通ずるところですが、サイコンを使ってライドをすると走行中や走行後、極端に言えばルートを作成する走行前にも、楽しさが増えます。

「いつもよりも速度維持が出来ている」「こんなに走った」「こんなに速く到着出来た」などの客観的なデータは充実感を与えてくれますし、ナビがあれば知らない場所を旅することも出来ます。

そうした楽しさが、多くのライダーにサイコンが支持される理由ではないでしょうか。

ここまで見てきたサイコンの良さに魅力を感じないなら不要

ここまで、サイクルコンピュータの主な魅力・メリットを見てきました。ここまで上げた機能やメリットに魅力的に感じないのであれば、おそらくサイコンは不要でしょう。

もし少しでも興味があるのであれば、まずはスマホやスマートウォッチを使って、サイコンに近いことをやってみて、ハマってきたらサイコンを買うというのでも問題ありません。

サイコンは高いモデルではロードバイクやMTBのエントリーモデル以上の価格になるため、気軽に買えるものではありません。その必要性きちんと考えて、きちんと予算を用意して、納得の行くサイコンを 購入するようにしましょう。