サイクルコンピューターの機能と役割
サイクルコンピューターを買うなら、まずは主な機能と役割を知っておくのが重要です。
公開日: 2023.3.15
サイクルコンピューターの機能と役割は「ライドデータの取得・表示と保存」
サイコンの主な役割は、自転車走行中にライドデータを取得し、表示したり保存したりする機能です。
ただ、サイコンが取得するデータは、
- サイコン本体で計測するデータ
- 外部機器と連携して計測するデータ
2種類があります。
サイコン本体で計測可能なデータ
まずはサイコン本体で取得可能なデータを見てみましょう。
文字通り、サイコン本体を買ったら、すぐに計測・表示が可能なデータです。
機能 | 詳細 |
---|---|
スピード | 自転車の速度を測定し、表示する |
走行距離 | 自転車が走行した距離を計測し、表示する |
時計 | 現在時刻を表示する |
ケイデンス | 自転車のペダルの回転数を測定し、表示する |
勾配 | 気圧計を内蔵している場合、気圧から高度を出して算出する |
気温計 | 現在の気温 |
位置情報能 | GPS式の場合、走行経路や位置を測定・記録する 地図上に表示出来るモデルも |
意外かもしれませんが、サイコン本体で取得可能なデータは、日時、距離など基本的な走行データのみで、それ以外のライドデータは基本的に外部センサーから取得します。
外部センサーなどとペアリングをして計測可能なデータ
サイコン本体では取得できないデータは、基本的に外部センサーなどとBluetoothやANT+でペアリングをして取得します。
機能 | 詳細 | 必要な機材 |
---|---|---|
ケイデンス | 自転車のペダルの回転数を測定し、表示する | ケイデンスセンサー |
パワー | ペダリングのパワーを計測し、表示する | パワーメーター |
心拍数 | リアルタイムの心拍数を計測、表示する | 心拍センサー |
変速数 | 現在のギアの段数を表示する | 電動変速(Di2、eTapなど) |
後方接近アラート | 自分の後方に近づく車両を検知する | Garmin Variaなど |
これらの外部センサーなどから取得するデータは、本格的なトレーニングを行う場合には必須なものがほとんどで、そのためさイクルコンピューターを選ぶ時は外部センサーに対応しているかも重要なポイントになります。
GPS式と回転センサー式の違い
サイコン本体でどんなデータが取得可能かは、サイコンのデータ方式によって異なります。
機能 | 回転センサー式 | GPS |
---|---|---|
スピード | ホイールの回転数で計算 | 地点間の位置情報と時間で計算 |
走行距離 | ホイールの回転数で計算 | 地点間の位置情報で計算 |
時計 | ○ | ○ |
気温 | ○ | ○ |
回転センサー式のサイコンの場合、サイコンが外部から得ることが出来るデータはホイールの回転数と気温・気圧くらいなので、取得できるデータは、「日付」「速度」「距離」「気温」など、かなり制限がされます。
一方で、GPSサイコンでは位置情報を取得できるため、速度(A地点からB地点までの距離 / 時間)だけでなく、どこをどれくらいの速度で走ったのかを計測できます。
そのため、Stravaなどのライドログサービスにライドデータを登録するのであれば、GPSサイコンを買う必要があります。