Wahoo KICKR ROLLR
バイクを乗せるだけでトレーニングが出来る、新しいタイプのハイブリッド・スマートトレーナーが「Wahoo KICKR ROLLR」。その特徴やメリット・デメリットについてまとめました。
公開日: 2023.3.13
Wahoo KICKR ROLLRの特徴
固定は不要!バイクを乗せるだけでトレーニングが可能
自転車の室内トレーニングを行う際、「ローラー台を出して、バイクからホイールを外して、セットアップして・・・」というのは意外と手間。そのため、ローラー台を出したままする「据え置き」ユーザーも多くいます。しかし、ローラー台を据え置きにすると、部屋のスペースをかなり取ってしまうのがデメリット。
KICKR ROLLRは、バイクを乗せるだけですぐに使えるため、固定式のローラー台のデメリットが少なくなります。「トレーニングをしたい」と思った時に、パッと出してすぐ乗れるというのは、トレーニングをする上では重要です。
非固定式でカーボンバイクでも安心して使える
また、従来のKICKRシリーズのスマートトレーナーは、バイクのリアエンドをトレーナーに固定する方式を取っていましたが、固定式のローラー台はフレームに想定外の負荷がかかることで破損するリスクがありました。特に、カーボンフレームのバイクで使用するとクラックが入る可能性があります。
KICKR ROLLRはバイクを乗せるだけのハイブリッドローラーなので、フレームやフォークへのダメージは0。カーボンバイクでも安心して使うことが出来ます。
非ダイレクトドライブ式でも自動負荷調整に対応
スマートトレーナーの最大のメリットは、バーチャルサイクリングなどでコースの勾配に合わせて負荷を自動調整してくれる機能ですが、非ダイレクトドライブ式のローラー台では非対応のモデルが多い、もしくは対応していても再現勾配が低いことが多かったですが、KICKR ROLLRは最大で10%の勾配に対応。
パワーソースは必要になってしまいますが、「乗せるだけでトレーニングが出来る」というメリットを考えたら、十分でしょう。
パワー計測機能はない
KICKRシリーズのスマートトレーナーは、全て本体にパワー計測機能を搭載していますが、KICKR ROLLRだけはパワー計測機能がありません。KICKR ROLLRでパワー計測をしたい場合は、外部のパワーメーター必須となります。
KICKR ROLLRのスペックには「パワー精度」の項目がありますが、これはあくまで外部ソースからデータを受け取るときの精度になるので、注意が必要です。
Wahoo KICKR ROLLRで出来ること
KICKR ROLLRは、一般的なインドアサイクリングやインドアトレーニングの全てに対応しますが、パワーメーターを搭載していないので、パワーメーターを持っていないと、KICKR ROLLRでのトレーニングはかなり制限されています。
KICKR CORE | |
---|---|
パワートレーニング | △ |
バーチャルサイクリング | △ |
ELEMNTを使ったトレーニング | △ |
Wahoo KICKR ROLLRの歴代モデルとスペック
Wahoo KICKR ROLLRは2022年に発売されたばかりの新しいモデルなので、2023年3月現在までで初代モデルであるKICKR ROLLR(WFBKTR9B)のみが発売されています。
スペック | KICKR ROLLR(WFBKTR9B) |
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発売年 | 2022年 |
最大出力 | 1500W |
最大勾配シミュレーション | 10% |
パワー精度 | ± 1% |
対応ホイールサイズ | 24インチ〜29インチ |
接続機能 | Bluetooth / ANT+ |
騒音レベル | 最大61デシベル |
重量 | 22.6 kg |