Wahoo

Wahoo Elemnt BOLT

Wahooのサイコンで「軽量でエアロ」なモデルがBOLT。プロロードチームでも採用されるGPSサイコンです。

公開日: 2023.3.9

Wahoo Elemnt BOLTとは?

Wahooが手がけるサイクルコンピューター「Wahoo Elemnt」シリーズのうち、レースなどに特化した小型・軽量サイクリングコンピュータがBOLT。

画面は2.2インチと小さく価格も安いため「ROAMの廉価版」と思われがちですが、レースなどのサイコンで確認する情報が少ないシーンでは、情報量よりも軽量さやエアロ効果の方が重要視されるため、レースユーザーの中には「敢えてBOLTを使う」と言うユーザーもいます。

プロチームでも採用実績があるBOLT

Wahoo ElemntシリーズのうちBOLTが「レース向け」と言われるのはプロチームでの使用実績があることから。実際に、ロードレースプロチームの最高峰UCIワールドツアーチームでは、EFエデュケーション、AG2R、トレック・セガフレード、DSM、ボーラ・ハンスグローエ、コフィディスなどが、ELEMNT BOLTをレース用のGPSヘッドユニットとして使用した実績があります。

パイオニア・ペダリングモニターに対応

ロードバイクユーザーに高い支持を得ているのがパイオニアのペダリングモニター。

その、パイオニア・ペダリングモニターの「ベクトル表示機能」に、パイオニア純正サイコン以外で唯一対応しているのが、Wahoo Elemnt BOLTとROAMです。

Wahoo Elemnt BOLTの歴代モデルのスペック・性能

Wahoo Elemnt BOLTには第一世代である「Wahoo Elemnt BOLT v1(WFCC3)」と最新モデルである「Wahoo Elemnt BOLT v2(WFCC5)」の二つのモデルがあります。

スペックWahoo Elemnt BOLT v1Wahoo Elemnt BOLT v2
発売年2019年2021年
ディスプレイ2.2インチ(モノクロ)2.2インチ(64カラー)
解像度240 x 320ピクセル240 x 320ピクセル
重量60.0g68.0g
サイズ74.6 x 47.3 x 22.1mm77.0 x 47.0 x 21.0mm
バッテリーライフ最大15時間最大15時間
ストレージ4GB16GB
位置情報機能シングルバンドシングルバンド
対応位置情報衛星GPS / GLONASS / BEIDOU / GALILEOGPS / GLONASS / BEIDOU / GALILEO / QZSS
防水等数IPX7IPX7
高度計
加速度センサー-
ジャイロ、コンパス-
接続機能Bluetooth / ANT / WiFiBluetooth / ANT / WiFi

v1とv2の違いは、

  1. カラー液晶
  2. 内蔵メモリ容量
  3. スタンドアローンモード

の3点で、どれも兄弟モデルであるROAMから継承した機能です。

もともとBOLTは「シンプルで軽量でエアロなレースレディ・サイコン」と言う位置付けでしたが、v2になって「レースでもロングライドでも使える万能軽量サイコン」に進化したと言えるでしょう。

その意味では、BOLT v1オーナーが現行のv2にアップグレードする価値は十分にありますし、初代Elemnt(WFCC1)からのアップグレードも検討すべきでしょう。

旧世代のROAM v1(WFCC4)から最新のBOLT v2(WFCC5)にアップグレードするかどうかはマップ情報を重要視するかどうかで決めることになるのでしょう。ROAM v1もBOLT v1同様メモリ容量が4GBと少ないこと、BOLT v2は64カラー液晶に対して、ROAM v1は6カラー液晶であることなどを考えると、アップグレードを検討する価値はあるでしょう。

一方で、最新のROAMであるv2(WFCC6)は位置情報システムがデュアルバンドになって、より正確に位置情報を取得できるようになっているため、ナビやライドのログの正確性を重視するなら、ROAM v2一択と言っても良いでしょう。

Wahoo Elemnt BOLTの機能

ルート作成・ナビ機能

サイコンを使う上で重要な機能の一つが「ナビ機能」。Wahoo Elemnt BOLTは「さすらう」というシリーズ名の通り、自動車向けのナビゲーションシステムに匹敵するほどの高性能なナビゲーション機能を搭載しています。

機能Wahoo Elemnt BOLT v1Wahoo Elemnt BOLT v2
アプリによるターンバイターン・ナビ
デバイスでターンバイターン・ナビを作成-
スタート地点にナビ
リルート機能
逆戻り走行のナビ
オンデマンドでルート作成

v2になって大きく変わったのが、デバイスだけでターンバイターン・ナビを作成できるようになった点。これにより、ペアリングしたスマートフォンを取り出さなくても、 Wahoo Elemnt BOLT単体でほぼ全てのナビ操作を行えるようになっています。

トレーニング機能

サイコンでは、走行データからトレーニングデータを表示させるのも便利な機能の一つです。

Wahoo Elemnt BOLTは様々なトレーニング機能を搭載しています。

機能Wahoo Elemnt BOLT v1Wahoo Elemnt BOLT v2
心拍ゾーンの表示
パワーゾーンの表示
クライミングデータ表示
デバイス単体でのトレーニング